歯周病になると、歯ぐきの中で悪さをする細菌が血管から全身に運ばれ、糖尿病や心臓病、認知症など多くの疾患の原因に。しかし、歯周病が怖いのは自覚症状がない点。血が出た、腫れたというときには、かなり進行した状態に。
「口の中の症状には驚くほど無頓着な人が多いんです。歯と歯ぐきの境目の歯周ポケットの深さが5mmあると、手のひら1つ分の範囲で炎症を起こしています。そして、出血すると歯周病菌だらけの血を、毎日おちょこ約1杯分飲んでいるのと同じなんです」(坂本さん)
歯周病は特に予防が大事。放っておくといずれは歯が抜けてしまう。
「特に女性の更年期は、ホルモンバランスの変化で歯周病になりやすい。定期的な検査を心がけ、適切な対応をしていきましょう」