2.電動歯ブラシの歯への当て方を知っておこう!
電動歯ブラシの多くは、手みがきのように、ブラシを上下左右に動かさなくても、歯に当てるだけで汚れを落とすことができます。
しかし、歯への当て方にも種類があるのを知っていますか?
ここでは、代表的な2種類の電動歯ブラシの歯への当て方をご紹介します。
①バス法
歯と歯ぐきの間に対して、ブラシを45度の角度で斜めに当てる方法です。
歯ブラシを動かす場合は、横方向に動かします。
ブラシはちょうど歯と歯ぐきの間にあるすき間(歯周ポケットとも言います)に当たるため、歯周病が気になる方には、この方法が適しています。
②スクラピング法
歯に対してブラシを垂直に当てる方法です。
歯ブラシを動かす場合、バス法と同じように横方向に動かします。
バス法よりもブラシが歯に当たるので、歯石の除去や虫歯の予防に有効なみがき方です。
他にも、タテ磨き法といって、歯の生えている方向に合わせてブラシを縦に動かす方法や、ローリング法といって、ブラシを歯の先へと回転させながら動かす方法などがありますが、歯科医師が推奨しているのはこの2つですので、電動歯ブラシを使う際には、用途に合わせて使い分けるようにしましょう。
3.これで完ぺき!電動歯ブラシの正しい使い方
では、電動歯ブラシを使った正しい歯みがきの方法をご紹介します。
①みがく順番を決めておく。
電動歯ブラシで歯をみがく場合、歯の表だけではなく、裏側や歯と歯の間など、全ての面に歯ブラシを当てる必要があります。
あらかじめ歯をみがく順番を決めておけば、磨き残しを防ぐことができます。
例えば、
1.上の歯の右半分
2.上の歯の左半分
3.下の歯の右半分
4.下の歯の左半分
という順番で歯をみがく、という感じです。
②必要なら、歯磨き粉をつける。
電動歯ブラシには、歯磨き粉は基本不要です。
しかし、口の中の爽快感を味わいたい、フッ素を塗っておきたいなどの場合は、歯磨き粉を使ってかまいません。
ただし泡立ちすぎないよう、量はごく少量でOKです。
③歯ブラシを歯と歯ぐきの間に優しく当てて、スイッチを入れる。
④歯ブラシが振動しだしたら、1つの歯の面につき約5秒程度、歯ブラシを当てる。
⑤1つ目の歯が終わったら、次の歯へとゆっくり歯ブラシをずらしていく。
超音波型の歯ブラシ以外は、ブラシを上下に動かす必要はありません。あくまで横にスライドさせるように使いましょう。
4.電動歯ブラシを使う時の注意点あれこれ
最後に、使う際の注意点をお知らせしておきます。
・ブラシを歯に押さえつけすぎない。
電動歯ブラシはブラシの毛先で歯垢を落とします。ですからブラシを歯に押さえつけてしまうと、きちんと磨くことができず、ひどい時には歯や歯ぐきを傷つけてしまいます。
あくまで優しく、毛先が広がらない程度に当てましょう。
電動歯ブラシの種類によっては、力を入れ過ぎると警告してくれるものもあるので、自信がない方はそのような機能を持った歯ブラシを選ぶといいですよ。
・歯と歯の間の掃除はデンタルフロス・歯間ブラシを併用する。
電動歯ブラシは、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットの汚れはきれいに落としてくれますが、歯と歯の間のすき間の汚れを落とすのは不得意です。
歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、より完ぺきな歯みがきに近づけます。
ヘッドを歯間ブラシに替えることのできる電動歯ブラシもあるので、それを使うのもいいでしょう。
・ヘッドは3か月に1度は交換する。
手みがきの歯ブラシと一緒で、ヘッドも使い続けるとブラシが劣化します。
毛先が広がってきたら、新しいものと交換しましょう。
大体3か月が交換の目安です。
・歯磨き粉を使う場合は、電動歯ブラシ用のものを。
電動歯ブラシに、歯磨き粉をつける場合は、泡立ちが少なく、研磨剤の含量が少ない電動歯ブラシ用のものを使いましょう。
歯に傷がつく、泡が出過ぎてうまく磨けないなどのトラブルを防げます。
<まとめ>
電動歯ブラシは、手磨きよりも短時間で、なおかつ磨きにくい場所の汚れを落とすことのできる優れモノです。
今回ご紹介した正しい使い方や注意点を守って、ぜひこれからもキレイな歯を維持していきましょう。